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体育会について

体育会系と就活

体育会は本当に就職に有利なのか?

体育会による体育会と就職に関する考察であり、体育会以外についてはここでは触れないことをご理解頂きたい。

記載はすべて事実に基づいて考察を加えたものである。

 

体育会は本当に就職に有利なのか?

見方によりそれは事実であり、別の見方をすれば全く関係ないとも言える。

最近5年間に、ある毎年大勢の成蹊大学卒業生を採用するメガバンクで総合職として内定をとった成蹊大学卒業生16人のうち、12人、

つまり約75%が体育会出身であった。

この割合は2013年度成蹊大学における体育会所属学生の割合がわずか18%であることを鑑みれば、少なくともこの就職ランキング上位常連のこのメガバンクにおいては体育会が有利と言うのは嘘ではなさそうだ。

体育会学生の何が企業をそこまで魅了するのだろうか?

これはこの銀行特有の事なのか?

ある就職ランキングの上位常連企業の元採用担当者は以下のように語ってくれた。

「正直、体育会だから優遇すると言う事は一切ないです。我々が判断するのはその学生が一緒に働いて活躍してくれるか?と言う事なのです。それは『○○をするために△を考えた、その結果◎◎ができた。だから仕事もできるかも知れない(・・・・・)』、という事なのです。」

勉強をせず運動ばかりしているイメージが強い体育会学生の何を高く評価しているのだろうか?

「体育会出身の学生が結果を出すために努力しているのは当たり前の事ですが、人があまりやらない努力を当たり前の事としてやり続けると言うのは、社会人が仕事で結果を出すために努力することに通じると共に『結果を出すために自分で考え続けた』という事が重要です。

もちろん学校の成績は良いに越したことはありませんが成績が良いと言うよりは何に頭を使ったかという事がより重要になります。

 

また、たとえ個人競技であったとしても、規律ある組織に属していたと言うのは実に大きいですね。

ちょっとした事で潰れないとか、すぐに投げ出さないと判断出来て、じゃー採りましょう、と言う事になるのです。」

よく聞く話ではあるが、最近の新入社員はちょっとイヤなことがあるとすぐに投げ出したり、時には会社を辞めてしまったりするようである。

しかし特に体育会活動に学校側が力を入れている訳でもなく、大学選手権常連などの強豪チームを持つわけでもない成蹊大学でも体育会の活動が就職に良い方に影響するのだろうか?

「それほど体育会に学校が力を入れていない成蹊くらいの大学だとしても、体育会で努力し続けていた事が採用に有利に働くのは間違いないです。フルタイムの専任コーチや指導者がいない中、自分たちで考え行動していたという事の方がよほど頭を使っていたと評価できます。逆に勉強ばかりしていたと言われても東大生が勉強していたと言うのとは違うと思うので、よっぽどやってきたと言えないと厳しいです。ただし、『サークルで体育会並に頑張っていました』とか『うちのサークルは体育会並に厳しいです』という学生によく会うのですが、『ではなぜ体育会に入らなかったのですか?結局、体育会で頑張る覚悟がなかったのですよね?』と意地悪に聞いてしまう事もありました(笑)」

要は頭の使い方は学力を上げるばかりではないという事だ。

 

「体育会は就職に有利」、これは本当だろうか?

あえて回答をつけるとするとすれば、やはり「成蹊大学の場合、体育会は就職有利」と言って差支えないと思う。

体育会の学生が組織の一員として目標達成に費やす努力は評価に値する、たとえ目標を達成できていようが、いまいが、である。

ある組織に属し、集団生活をしながら本気で目標達成を目指した努力は確実に個人の人間力を上げるはずで、それが社会に出て役立たないはずはないのである。

そしてそれを理解しない企業はないとも信じている。

もちろん、本気で取り組んだ人間が確実に報われるかといえば、またそれは別の話である。

本気で取り組んだことを人に理解し評価して貰ったり、相性の良い企業や面接官と出会ったりすることが前提になのだが…。

 

 

VS.自分少なくともこの戦いに勝ったものだけが報われる可能性があるのかもしれない。

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